「いきなり就労支援に連れて行くなんて無理」——その感覚は正しいです。何年もひきこもっているお子さんが、ある日突然通所を始めることはまずありません。でも、段階を踏めばつながれる道筋はあります。この記事では、多くの家庭がたどる現実的な5ステップを紹介します。
ステップ1:親が「ひとりで抱える」のをやめる
最初に動くのは本人ではなく親です。ひきこもり地域支援センター、保健所・保健福祉センター、家族会——家族だけで相談できる窓口が各地にあります。「本人が動かないと何も始まらない」は誤解で、家族相談から事態が動き始めたケースは少なくありません。
ステップ2:医療・支援機関との接点をつくる
就労支援の利用には医師の診断書や意見書が必要になるため、どこかの段階で医療との接点が要ります。本人が受診を拒む間は、親が代わりに相談できる精神科・心療内科や保健師を見つけておきましょう。「家族からの相談」を受け付けている医療機関は珍しくありません。
ステップ3:本人の「外との接点」を細く再開する
コンビニ・散歩・通院・オンラインのやりとり——どんなに細くても、家の外(または家族以外)との接点が再開し始めた時期が、次の話を出せるタイミングです。ここを焦って飛ばすと、かえって扉が閉じます。
ステップ4:選択肢を「情報」として置く
「行きなさい」ではなく「こういう場所があるらしい。週1日、2時間からでいいんだって」と情報として置く。パンフレットをテーブルに置いておく、親が見学してきた感想を雑談で話す——本人が自分で手を伸ばせる距離に選択肢を置くのがコツです。たとえばゲームやPCが好きなお子さんなら、「ゲームやパソコンの作業がそのまま仕事の入口になる事業所もあるらしい」という情報は、本人にとって自分ごとになりやすい入口です。
「親が先に見ておく」を始めませんか
ジョブトレ新深江(大阪市・IT・クリエイティブ特化の就労支援)では、親御さんだけの見学・相談を無料で受け付けています。お子さんに話す前の情報集めとして、お気軽にどうぞ。
ステップ5:見学→体験→週1日から
本人が「見るだけなら」と言えたら大きな前進です。見学→半日の体験→週1日の利用と、階段の一段を極限まで低くします。就労継続支援B型は週1日・短時間からの利用が可能で、体調の波があっても続けやすい設計です。
うまくいかない日があるのが前提
5ステップと書きましたが、実際は行きつ戻りつします。ステップ3まで進んで半年止まる、もよくあること。それは失敗ではなく、本人のペースで進んでいる証拠です。親側の相談先(ステップ1)を持ち続けることが、長丁場を支えます。
まとめ
ひきこもりから就労支援への道は「親の相談→医療との接点→外との細い接点→情報を置く→低い階段」の5段。今日からできるのはステップ1、親御さん自身の相談相手をつくることです。



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