引きこもりのお子さんを抱え、不安に押しつぶされそうな毎日を送っていませんか?
家の外では普通を装っていても、一歩家に入ると重い空気が漂っている。誰にも相談できず、まるで自分たちだけが社会から取り残されたような、出口のないトンネルを歩いている感覚。
でも、ちょっとだけ深呼吸して聞いてください。 実は、あなたが今感じているその「苦しさ」は、あなた個人のせいではありません。最新の調査データを見てみると、日本中のたくさんのご家族が、全く同じ壁にぶつかっていることが見えてきます。
家族の心と体も「限界」!?
家族会(KHJ全国ひきこもり家族会連合会)が行った調査では、支える側の家族がどれほどギリギリの状態で踏ん張っているかが数字に表れています。
実は「親もうつ病」のリスクが高い
調査によると、引きこもりの当事者を支える家族の約20%(5人に1人)にうつ病の可能性があり、約33%(3人に1人)に不安症の可能性があることが分かっています。
これは普通のことではありません。
- 本人の顔色をうかがいながら生活する緊張感
- ネットやテレビのニュースを見ては落ち込む日々
- 「いつまで続くの?」という終わりのない不安
こんな毎日を過ごしていれば、心が悲鳴を上げるのは当たり前です。
「自分がしっかりしなきゃ」と頑張りすぎて、自分自身のメンタルが限界にきていることに気づけない親御さんが本当に多いんです。
「4,3年」という、あまりに長い孤独
さらに驚くのが、家族が初めて外の窓口に相談するまでに、平均して「4,3年」もかかっているという事実です。中には「10年以上、誰にも言えなかった」という人も2割近くいます。
「恥ずかしくて言えない」「身内の恥をさらしたくない」という思いが、相談を遅らせてしまいます。でも、この「誰にも頼れない数年間」が、家族全員をヘトヘトに疲れさせ、問題をより複雑にしてしまう一番の理由になっているのです。
みんなが悩んでいる「3つの大きな不安」
東京都江戸川区が行った調査結果では「日常生活で不安に思っていることは?」という質問に対して、ご家族の答えは驚くほど一致しています。
悩みのトップ3
調査で上がった不安のワースト3は、どれも僅差で並んでいます。
- 引きこもり当事者の健康(60%)
- 自分の健康(56%)
- 経済面(53%)
この「健康」と「お金」がセットで襲ってくるのが、引きこもり世帯のリアルな現実です。
「引きこもり当事者の健康」も見ていて辛い
昼夜逆転で部屋に閉じこもり、食事も不規則。そんな姿を見ていると、「このままで大丈夫なの?」と心配になりますよね。メンタルの病気を抱えている場合も多く、病院に連れて行きたくても拒否される。そんなもどかしさが、親としての大きなストレスになっています。
「私が倒れたら、この子はどうなる?」
一番の不安は、親自身の老いです。「自分が病気になったら」「介護が必要になったら」……。その時、家の中にいる子を誰がサポートしてくれるのか。自分が動けなくなることが、そのまま家庭の崩壊につながるという恐怖が、親御さんの心を一番重く縛り付けています。
「親亡き後のお金」のカウントダウン
「自分たちが死んだ後、この子はどうやって食べていくのか」。 年金暮らしになれば貯金を切り崩す日々。あと何年持つのか、もしもの時の葬儀代はどうするのか。そんなお金の不安は、じわじわと心の余裕を奪っていきます。
データがあなたに伝えたい「一番大事なこと」
これらの数字を見て、「あぁ、やっぱり絶望的だ」と思わないでください。むしろ逆です。データが教えてくれているのは、以下の3つのことです。
- 「あなたのせいじゃない」 これほど多くの人が同じことで悩んでいるのは、育て方の問題ではなく、今の社会の仕組みの中で誰にでも起こりうることだからです。
- 「家族だけで解決するのは、そもそもムリ」 4,3年も相談できないというデータは、それだけこの問題が一人で抱えるには重すぎるという証拠です。
- 「まず親がラクになっていい」 あなたがうつ病のリスクを抱えながら頑張り続けるより、まずはあなたが少しでも外の空気を吸い、専門家に相談して「心の荷物」を半分預けることが、解決への一番の近道です。
小さな一歩、踏み出してみませんか?
あなたは今まで、本当によく頑張ってきました。 でも、もう一人で背負わなくて大丈夫です。あなたが少しでも笑顔を取り戻すことが、結果として本人にとっても「外の世界は意外と冷たくないのかも」と思えるきっかけになります。
まずは、お住まいの地域の「ひきこもり地域支援センター」や、同じ悩みを持つ親が集まる「家族会」の情報を覗いてみるだけでも構いません。第三者の力を借りることを考えてみませんか?
「助けて」と言うのは、諦めることではありません。家族全員で幸せになるための、第一歩です。
【家族で抱え込まないための相談窓口】
まずはご家族だけで相談できる場所があります。今の苦しい状況を、以下の専門機関に話してみませんか?
■ ひきこもり地域支援センター
ひきこもりに特化した専門窓口。専門職が状況に応じた支援プランを共に考えてくれます。
■ 自立相談支援機関(くらしサポート窓口など)
仕事、家計、住まいなど、生活全般の困りごとを丸ごと相談できる窓口です。
■ 精神保健福祉センター
心の健康や精神的な疾患、強い不安を伴うケースに適した専門機関です。
全国精神保健福祉センター長会(全国精神保健福祉センター長会HPより)
■ 地域若者サポートステーション(サポステ)
働くことに一歩踏み出したい方(15歳〜49歳)への就労支援機関です。



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