家族がうつ病になったら?支える家族が「できること」「やってはいけないこと」

「最近、笑顔が消えたな、、、」
「朝、起きられなくなっている……」

そんな小さな違和感から始まり、大切な家族が「うつ病」と診断されたら・・・
あなたは今、深い戸惑いと、出口の見えないトンネルの中にいるような不安を感じているのではないでしょうか。

うつ病のサポートで大切なのは、共倒れしないことです。
抱え込まずに相談できる場を作り、ゆっくりと本人の回復を待つことが必要です。

この記事では、うつ病について解説します。

目次

うつ病ってどんな病気なの?

うつ病を理解する上で最も重要なのは「脳という臓器の機能不全」であるということ。
現れる症状は決して「性格」や「根性」の問題ではないのです。

怠けではなく「骨折」と同じ状態

うつ病の状態にある人の脳は、感情や意欲を司る神経伝達物質のバランスが崩れている状態です。簡単に言うと「脳がガス欠」を起こしている状態。

なので、

  • 普段なら流せる言葉に深く傷つく
  • 好きな趣味にすら興味が持てない
  • お風呂に入る、歯を磨くといった日常動作が鉛のように重い

といったこが起こります。
これらはすべてうつ病の症状ですが、周囲からは「怠けている」「甘えている」ように見えてしまうのです。

しかし、本人は「全力で走ろうとしても足が動かない」という、地獄のようなもどかしさの中にいます
家族が「これはうつ病がさせていることだ」と割り切ることで、本人への過度な期待やイライラを抑える一助になります。

家族ができることは?具体的な3つのポイント

家族として何かしてあげたいと思うのは自然な感情ですが、うつ病の回復には充電期間として「十分な休息」が必要です。

① 「励まし」を「共感」に置き換える

私たちが良かれと思ってかける「頑張れ」「前向きに」「あなたなら大丈夫」という言葉は、エネルギーが空っぽの本人にとっては「今のままの自分ではダメだ」という否定のメッセージに聞こえてしまいます。

  • NG
    「もっと外の空気を吸えば元気になるよ」
    「早く良くなってね」
  • OK
    「今はゆっくり休むことが一番大切だよ」
    「辛いときはいつでも隣にいるからね」

アドバイスをするのではなく、ただ「今のあなたの辛さを否定せずに聞いているよ」という安心感の提供に繋げましょう

② 重大な決断を「先延ばし」させる

うつ病のときは判断力が著しく低下し、物事をすべてネガティブに捉える「うつ状態の思考」になります。

  • 会社を辞める
  • 離婚する
  • 大きな買い物をする

うつ状態でこのような決断をすると、回復した後に後悔することが非常に多いです。もし本人が極端な決断を下そうとしたら、「今は大きな決断をするには適さない時期だから、少し元気になってから一緒に考えよう」と優しくブレーキをかけてあげてください。

③ 希死念慮がある場合

もし本人が死を口にしたら、動揺するのは当然です。しかし、「そんなこと言わないで!」と遮るのではなく「そう思うほど辛いんだね」と、まずはその苦しみを受け止めてください。 その上で、主治医にそのことを正確に報告し、必要であれば入院治療なども視野に入れ、プロの判断を仰ぎましょう。これは家族だけで背負える問題ではありません。

厚生労働省の相談窓口
さまざまな相談窓口が用意されています。24時間365日対応している窓口も多数あります。

絶対にやってはいけない「共倒れ」

うつ病のサポートは、短距離走ではなくマラソンです。支える側もエネルギー切れを起こしてしまうと共倒れしています。それだけは避けたいですよね。

適切な距離感を意識する

本人を想うあまり、病状を一喜一憂しながら見守り続けるのは、精神的な摩耗が激しいもの。「自分がなんとかしなければ」と思い込んで周囲が見えなくなるのは、本人との距離が近すぎると言えます。

支える家族のセルフケアを大切に

適切な距離感を保つためには、まず、支えるあなた自身がご自分を大切にしてください
家族が苦しんでいるときに自分だけ楽しむことに罪悪感を抱く必要はありません。

  • 友達とランチに行く
  • 趣味の時間を持つ
  • 別の部屋で好きなテレビを見る

あなたが自分自身の人生を楽しみ、エネルギーを充電しておくことこそが、結果的に本人を支え続けるための「持久力」になります。
あなたが暗い顔をしていれば、本人はさらに「自分のせいで家族を不幸にしている」と罪悪感を深めてしまいます。「私は私で元気にやっているよ」という姿を見せることが、実は最高のサポートなのです。

知っておきたい社会資源

「家庭の問題だから」と閉じ込めてしまうのは危険です。今の日本には、家族を支えるための仕組みがたくさんあります。

主治医との連携

本人の許可を得て、診察に同行することをお勧めします。家での客観的な様子(睡眠時間、食事量、イライラの頻度など)を医師に伝えることで、薬の調整がスムーズになります。また、医師から「家族としての接し方」のアドバイスをもらうことも、心の安定に繋がります。

家族会の活用

同じ悩みを持つ家族が集まる「家族会」では、経験者ならではの知恵や、誰にも言えない苦悩を共有できます。「辛いのは自分だけではない」と知るだけで、心はふっと軽くなります。

※参考
公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 家族会について

制度の活用

利用できる主な支援を簡単に紹介します。

  • 自立支援医療
    精神科の通院医療費が原則1割負担になります。
  • 傷病手当金
    仕事を休んでいる間の生活保障です。
  • 障害年金(障害基礎年金・障害厚生年金)
    病気により日常生活や仕事に制限がある場合に支給される年金です。

他にも、失業保険や生活保護、精神障害者保健福祉手帳の取得など、さまざまな支援が用意されています。

参考:相談窓口

うつ病かどうかわからない、いきなり精神科はちょっと、、、
という方もいらっしゃると思います。
まずは相談から・・・という方も多いのではないでしょうか。
相談先を載せておきますので、参考になさってください。

支えるあなたの健康を大切に

うつ病の治療は長期になることも少なくないため、支える家族が健康であることが大切です。
まずは、支えるあなた自身が心身ともに健康でいられるよう、ご自身を大切にしてくださいね。

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