- 一度は社会に出たが、体調を崩して離職した。復帰を考えているけど、、、
- 特別支援学校を卒業し、まずはサポートのある環境で働きたい。
- 「就労移行支援」を利用したが一般就職に繋がらなかった。
就労継続支援A型は、そういう方をサポートする福祉サービスです。
福祉サービスですが、「雇用契約」を結んでサポートを受けながら働くことができる場所なのです。
今回は、この就労継続支援A型について解説します!
対象になる人は?
厚生労働省によると
① 就労移行支援事業を利用したが、企業 等の雇用に結びつかなかった者
② 特別支援学校を卒業して就職活動を 行ったが、企業等の雇用に結びつかな かった者
③ 企業等を離職した者等就労経験のある 者で、現に雇用関係の状態にない者
とされています。
原則として18歳以上65歳未満の方が対象です。
雇用契約?給料は?
就労継続支援A型とB型の大きな違いは「雇用契約」を結ぶかどうかという点です。

A型も福祉サービスですが、雇用契約を結んで働くため労働基準法が適用され、給料が支払われます。
給料は都道府県の最低賃金が保証されます。
実際どのくらいもらえるの?平均月収は?
厚生労働省が公表している最新の確定データによると、全国の平均額は以下の通りです。
- 平均月額賃金:83,551円
- 平均時間額:955円
直近の推移は9万円前後
令和4年度は83,551円でしたが、近年の最低賃金の大幅な引き上げ(令和5年・6年)に伴い、現在はこれよりも数千円〜1万円程度高い水準(9万円前後)で推移している事業所が多いと言われています。
条件を満たせば社会保障加入も可
A型では雇用契約を結ぶため、条件を満たせば社会保険に加入できます。加入すると、社会保険料が控除されるため手元に残るお金が減りますが、失業時のサポートが受けられたり、将来受け取れる年金が増えたりするメリットもあります。
参考:手取りシュミレーション
月収10万円の場合: 手取りは約8.5万円前後。(額面の85%〜90%くらいが手取りの目安とされています)
就労継続支援A型の働き方・給与シュミレーション
【最新】最低賃金の全国平均・最高額・最低額
A型事業所での収入の基本は「地域の最低賃金 × 勤務時間」が基本となるケースが多いです。
| 項目 | 2026年現在の水準 | 根拠・データソース |
|---|---|---|
| 全国平均(時間額) | 1,121円前後 | 令和7年度最低賃金 改定後の全国加重平均 |
| 最高額(東京都) | 1,226円 | 2025年10月改定の東京都最低賃金 |
| 最低額(一部地域) | 1,023円 | 全国で最も低い地域の最低はたらき賃金 |
「働き方」と「給与シュミレーション」
シュミレーション1【IT・事務系】東京都
東京都の最新時給(1,226円)を適用したシュミレーションです。
- 仕事内容: ECサイトの商品登録、ブログ記事の入稿、データ入力
- 勤務時間: 10:00〜15:00(実働4時間)× 月21日
- 時給:1,226円
- 月収(額面):102,984円
- 手取り目安:約87,000円
- ポイント: 東京では1日4時間の短時間勤務であっても、月収10万円を超えることが一般的になりました。
シュミレーション2【軽作業・検品系】全国の平均的給与
全国平均(時給1,121円)に近い地域での、標準的なシュミレーションです。
- 仕事内容: 化粧品のパッキング、電子部品の目視検品、シール貼り
- 勤務時間: 9:00〜15:00(実働5時間)× 月21日
- 時給:1,121円
- 月収(額面):117,705円
- 手取り目安:約99,000円
- ポイント: 1日5時間働けば、手取りでも「月10万円」が目前となる、非常に安定した収入となります。
シュミレーション3【サービス・清掃系】最低賃金水準の地域
低い水準の地域(時給1,023円)であっても、現在は以下の通りです。
- 仕事内容: ビジネスホテルの清掃、マンション共用部の定期清掃
- 勤務時間: 9:00〜15:00(実働5時間)× 月21日
- 時給:1,023円
- 月収(額面):107,415円
- 手取り目安:約91,000円
- ポイント: 以前は「低い」と言われていた地域でも、時給1,000円を突破しました。額面10万円超になることも可能です。
まとめ
自立を考えたとき、仕事の内容や給与、そして将来を守る社会保障の情報は、ご家族にとって気になることだと思います。
その気持ちに応えるように、現在のA型事業所は全国平均月収が9万円を超え、東京都などの都市部では12万円以上も現実的になるなど、お子様の「経済的な自立」を支える確かな基盤へと進化しています。
A型事業所は、単なる福祉の場ではなく、雇用契約を結ぶ「責任ある職場」です。ここで得られる収入は、障害年金と合わせることでグループホームや一人暮らしといった具体的な生活設計を可能にし、同時に厚生年金や健康保険への加入は、将来や万が一の際の「一生モノの安心」へと繋がります。
何より大切なのは、仕事を通じて「誰かの役に立っている」という自信を育むことです。A型事業所は、お子様の「社会とつながり、自立した生活を送りたい」という願いを叶えるための大切な場所です。まずは、お子様の得意なことや、無理のない労働時間を事業所のスタッフと相談してみてください。
最新の最低賃金引き上げという追い風は、お子様の可能性をより大きく広げてくれるはずです。焦らず、お子様のペースで一歩ずつ自立への道を歩んでいかれることを、心より応援しています。



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