中高年層の引きこもりが【長期化するワケ】脱するには?

「少し休めば普段の生活に戻るだろう」
そう思って見守り続けてきたけれど、気づけば歳月が流れ、、、

今は「いつまでこの生活が続くんだろう」と頭を抱えていませんか?

出口の見えない暗闇の中で、ご自身を責めたり、将来への不安に押しつぶされそうになったりしているご家族は少なくありません。今回はひきこもりが長期化してしまう背景について取り上げたいと思います。

目次

データからわかる長期化の現状

引きこもり期間割合
6か月未満7.5%
6か月~1年未満8.7%
1年~3年未満28.7%
3年~5年未満12.5%
5年~7年未満8.4%
7年~10年未満8.4%
10年以上25.7%

※参考データ「江戸川区ひきこもり実態調査」

これは、引きこもりに関する調査で得られた「引きこもり期間」の調査結果です。
全体でみると引きこもり期間は「1年~3年未満」が最多ですが、次いで「10年以上」が25.7%と高く、長期化の課題が浮き彫りになっています。

引きこもり期間だけでなく、年代との関係を表したものが下の表です。

年代最も多い期間(最多層)
20歳未満1年 ~ 3年未満
20代1年 ~ 3年未満
30代1年 ~ 3年未満
40代10年以上
50代10年以上

※参考データ「江戸川区ひきこもり実態調査」

20歳未満・20代・30代(若年層〜中年層の入り口)、この3つの年代で最も多かったのが引きこもり期間が1年~3年未満

20歳未満(1〜3年未満)約42%
20代
(1〜3年未満)約35%
30代
(1〜3年未満)約28%

一方、40代・50代(中高年層)の最多層は10年以上という結果に。

40代(10年以上)約41%
50代
(10年以上)約37%

また、30代は引きこもり期間1〜3年未満が最多層(約28%)ではあったものの
次いで多かったのが10年以上約27%でした。
これらのことから、「8050問題」「9060問題」にも象徴されるように、当事者の年齢が上がるにつれて、ひきこもり期間も長期化する傾向であることがわかります。

長期化はなぜ起きる?当事者とその家族の声

当事者の傾向

期間が長くなるにつれて、本人の心は社会からさらに遠ざかっていく傾向に・・・

「相談相手がいるか、それは誰か」という問い

引きこもり期間が長くなるにつれて「相談できる人はいない」と答える割合が高くなる傾向にあった。

「どこに相談したか」という問い

全体でみると「相談したことはない」が62%と最多。
また、20 歳未満から70 代までを見ると、年齢が高くなるにつれて「相談したことはない」と答えた人の割合が高くなった。

「興味のある文化活動はあるか」という問い

引きこもり期間が長くなるにつれ、「興味がない」という回答が増える傾向にあった。年齢も同様に、高くなるにつれて「興味がない」という回答が増える傾向だった。

「年齢が上がるについて」また「引きこもり期間が長くなるにつれ」回復とは逆へ向かう回答が増えています。
それは、自らの心を閉ざして孤立を深めたり、どこにも助けを求められずに立ち止まっているということ。長く社会と断絶することで、心身を動かすエネルギーそのものが枯渇してしまっている状態なのかもしれません。

当事者家族の傾向

当事者の家族はどうでしょうか?

家族が考える「これから当事者に必要なこと」の問い

全体で見ると多くの割合を占めたのは「就労に向けた準備、アルバイトや働き場所の紹介」、「短時間(15 分から)でも働ける職場」で、就労に関することでした。

ところが、当事者の年齢と併せて見ると

当事者の年齢が上がるにつれて「何も必要ない、今のままでよい」という回答が増加。

対照的に、当事者の年齢が若く、引きこもり期間が短い方が「就労に関する支援」に加え、「自立に向けたきっかけづくり」の割合が高いという結果でした。

当事者の年齢が上がり、引きこもり期間が10年、20年と積み重なると支える家族の心境にも変化が現れることがわかります。 長年寄り添い、疲れ果てた結果、「これ以上波風を立てたくない」「今の平穏が守られればそれでいい」と、ご家族側が「あきらめ」を選ばざるを得ない状況追い込まれている可能性は否定できません。

データからみる【長期化するワケ】

引きこもりが長期化するワケのひとつとして挙げられるのは
本人も、そして支えるご家族も、少しずつ「希望」や「意欲」を失い負のループへ入ってしまうこと、、、

そうなる前に、、、
冒頭のデータと併せて考えてみても、初期段階で適切な支援を受けるなどし、早期解決に向けて動くことが重要だと言えます。なにもしないまま歳月だけが過ぎていくと、長期化するリスクが高まることをデータは示しています。

引きこもりを脱するには?

まずは相談から始めませんか?
「外部に頼ること」は、決してご本人を裏切ることでも、育児を放棄することでもありません。
何より、 支えるご家族も心身ともに疲弊してしまう前に、第三者の力を借りることは大切なことです。 あなたご自身の心身の健康を取り戻すための、大切な第一歩を。

【家族で抱え込まないための相談窓口】

まずはご家族だけで相談できる場所があります。今の苦しい状況を、以下の専門機関に話してみませんか?

■ ひきこもり地域支援センター

ひきこもりに特化した専門窓口。専門職が状況に応じた支援プランを共に考えてくれます。

厚生労働省:ひきこもり地域支援センター一覧

■ 自立相談支援機関(くらしサポート窓口など)

仕事、家計、住まいなど、生活全般の困りごとを丸ごと相談できる窓口です。

厚生労働省:自立相談支援機関 窓口一覧

■ 精神保健福祉センター

心の健康や精神的な疾患、強い不安を伴うケースに適した専門機関です。

全国精神保健福祉センター長会(全国精神保健福祉センター長会HPより)

■ 地域若者サポートステーション(サポステ)

働くことに一歩踏み出したい方(15歳〜49歳)への就労支援機関です。

サポステ公式:拠点検索(全国177箇所)

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